子どもと海外生活をすることになった!
子どもの予防接種・健康診断ってどうなるの?
保険・費用は必要?実際どんな感じ?
こんな疑問にお答えします!
海外生活、子供が小さいと心配ですよね。
本記事の内容
- アメリカで子どもの予防接種・健康診断時期・内容。
- 予防接種の日本との違いを紹介(BCG,日本脳炎が日本特有です。)
- アメリカの予防接種証明書=immunization cardについて
- 留学/駐在保険で予防接種や健康診断は受けることができるのか。
この記事を書いている私は、6ヶ月・2歳の子どもを連れてロサンゼルスへ引っ越ししました。
約1年過ごし、現地で予防接種・健康診断を受けています。
- 子どもと海外生活をする予定・考えている人
- 特に子供が0歳~小学生の人
- 予防接種と保険について知りたい人
- 留学/駐在保険で予防接種を受けたい人
スムーズに予防接種を受けるため、日本での準備も大切です。準備についても紹介していますよ。
アメリカの子どもの予防接種・健康診断について
子どもが産まれたらアメリカでも日本でも健康に育つため予防接種・健康診断が始まります。
日本からアメリカへ引っ越した場合、予防接種・健康診断はどうなるか、引き続き受けられるのか?予防接種は同じものなのか?色んな心配がありますよね。
アメリカの子供の予防接種・健康診断のスケジュール
まずはアメリカでの予防接種スケジュールを紹介します。
アメリカでは産まれてから2・3ヶ月毎に健康診断があります。
日本よりとっても多いですね!
予防接種は種類ごとに何カ月に推奨される月齢が決まっています。
健康診断と合わせて病院側で「今回はコレを打ちますねー」と言ってくれます。
画像はcaliforniaで推奨されている予防接種の打ち方です。ほぼこの通りに接種が進んでいきます。下の表で日本語で説明していきます。
接種月齢 | 接種するもの |
産まれた時 | HepB / Hepatitis B(B型肝炎) |
2ヶ月 | DTaP(ジフテリア・破傷風・百日咳) Polio(ポリオ) Hep B(B型肝炎) Hib / Haemophilus influenza type B(インフルエンザ桿菌) PCV / Peumococcal (肺炎球菌) RV(ロタウィルス) |
4ヶ月 | DTaP(ジフテリア・破傷風・百日咳) Polio(ポリオ) Hep B(B型肝炎) Hib / Haemophilus influenza type B(インフルエンザ桿菌) PCV / Peumococcal (肺炎球菌) RV(ロタウィルス) |
6ヶ月 | DTaP(ジフテリア・破傷風・百日咳) Polio(ポリオ) Hep B(B型肝炎) Hib / Haemophilus influenza type B(インフルエンザ桿菌) PCV / Peumococcal (肺炎球菌) RV(ロタウィルス) |
12ヶ月 | HepA / HepatitsA (A型肝炎) MMR/Mumps, Measles, Rubella(おたふくかぜ,麻疹,風疹) Varicella(水疱瘡) Hib(インフルエンザ桿菌) PCV(肺炎球菌) |
15ヶ月 | DTap (ジフテリア・破傷風・百日咳) |
18ヶ月 | HepA(A型肝炎) |
4-6歳 | DTap (ジフテリア・破傷風・百日咳) Polio(ポリオ) MMR (おたふくかぜ,麻疹,風疹) Varicella(水疱瘡) |
11-12歳 | Tdap(破傷風・ジフテリア・百日咳) HPV(ヒトパピローマウィルス) MenACWY(ACWY髄膜炎菌) |
16歳 | MenB(B群髄膜炎菌) |
アメリカ生まれの子供の場合
生まれた時にかかりつけのドクターが決まり、予防接種・健康診断はそのドクターのもとですすめていきます。
アメリカへ引っ越した場合
日本から引っ越した場合、月齢に合わせて予防接種を続けてもらえます。
日本では打たないものや任意接種のものも、追加で接種してもらえます。
日本での準備
日本で何をいつ打ったか分かるように、小児科の先生に英語で書類を作ってもらいましょう!
母子手帳で分かるようになっていますが、親切でない看護師さんはちゃんとチェックしてくれません。書類は自分でも作ることはできますが、念のため小児科の先生のサイン入りの方が安心です。
事情を話すと小児科の先生はすぐに書類つくってくれました!
このような表・書類を作っていただきました。
日本の予防接種スケジュールと違い
日本の予防接種のスケジュールは以下の通りになっています。
接種項目 | アメリカ | 日本 |
Hib | 2,4,6,12ヶ月 | 2,3,4ヶ月 |
肺炎球菌 | 2,4,6,12ヶ月 | 2,3,4ヶ月 |
B型肝炎 | 0,2,4,6ヶ月 | 2,3,7ヶ月 |
4種混合 | 2,4,6,15ヶ月 | 3,4,5ヶ月 |
麻疹・風疹 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
水疱瘡 | 12ヶ月 | 1歳,1歳6ヶ月 |
A型肝炎 | 12ヶ月 | – |
BCG | – | 5ヶ月 |
日本脳炎 | – | 6ヶ月~ |
ロタウィルス | 2,4,6ヶ月 | 2,3ヶ月 |
おたふくかぜ | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
日本のみで行われるものはBCGと日本脳炎
BCGは結核の予防接種です。
BCGを打つと、結核の検査で陽性反応が出ます。アメリカではBCGを打つことがないので結核感染していると思われてレントゲンや追加の精密検査を受けるように言われることもあるそうです。
アメリカに永住する予定の人は受ける必要はないかもしれませんね。
アメリカの大学進学の健康診断でひっかかったというエピソードも・・
日本脳炎は病気を媒介する蚊がアメリカにはいないので、小児科の先生に受けなくていいと言われました。
アメリカに永住する人は必要ありませんし、帰国する人は帰国後に改めて受けましょう。
アメリカで接種するが日本では任意のもの
アメリカでは定期接種になっているので無料で接種可能です。
アメリカの予防接種証明書
予防接種を受けるとimmunization cardという物を渡されます。母子手帳の代わりですね。
予防接種を受けるたびに「いつ・どこで・なんの」接種を受けたかを記録してもらえます。
日本で打ったものは“TRANSCRIBED”と記録されます。
接種証明書が必要になるとき
- 州をまたぐ引っ越し
- 入園・入学時
- 帰国後
このimmunization cardは州管理になっていて、州をまたぐ引っ越しの時には引き継ぎが必要になります。この時、州管理とはいうものの記録が曖昧になっていることも多く(アメリカあるある)、必ず自分で証明書を持っておきましょう。
アメリカではプリスクールやキンダーから、高校まで入学時に予防接種を受けた証明が必要でimmunization cardの提出を求められます。
駐在の人は帰国後に最も使うかもしれません。アメリカで打ったという証明を持って小児科で引き続き予防接種を続けましょう。
アメリカで子どもの予防接種・健康診断を受ける方法
現地の保険に入っていれば接種は義務のため基本的には無料ですが、現地の会社の保険に確認を取っておく方が安心です。
駐在・留学保険には健康診断・予防接種はカバーされていないんです。新たに病気になった時の医療保険なんです。
まさに私はこの状態。
娘にどうやって予防接種を受けさせようか!?
保険については子連れ海外医療保険についての記事をお読みください。
アメリカの子供の予防接種、日本の留学/駐在保険でも受けられる?
実費で受けるか、低所得者向けの病院で受けることができます。
実費はかなり高く、診察だけでも初診だと$300~400かかります。低所得者や海外から来て保険が無い人のための病院に行く方が良いと思います。
LAは色々な文化背景があるのでこのような病院があります。
ロサンゼルス市内から車で30分程度のAPHCV(Asian Pacific Health Care Venture)が受け付けてくれます。
APHCVについて
海外から来て保険のない人に向けて医療を提供している病院です。
特にアジア系住民に向けており、 APHCVのホームページも日本語でも読むことができます。受診するには、予約が必須です。電話をすると音声ガイドで日本語を選ぶことができ、日本語での予約にも対応しています。受診の際も、日本語の通訳が常駐しているので頼めば通訳をしてもらえます。
医療のこと、子供のことは正確に理解したいので通訳は助かります。
- 年2回までは無料で医療を受けられる。
- それ以上は年$100
- もしくは一回$45
実際に予防接種を受けた流れを紹介!
電話で予約をします。(日本語)
初めてである事、保険が留学保険であることを伝えます。
すると、持ち物や費用について教えてもらえます。
コロナウィルスの関係で付き添いは親1人だけです。
受付をすると、名前・住所・収入など細かく記入。
その後、問診票をもらって書き込む。
個室に案内されて、個室で待機します。
先生がいる部屋に行くのではなく、患者が部屋で待っていて医療者が入ってくるスタイルでした。
ここが英語でちょっと難関。ナースはお話も早くて困りました。
予防接種の話になった時に、日本でも打っていることを伝えると書類を求められます。
母子手帳か小児科の先生に作ってもらった書類を提出します。
診察と説明を受けます。
これは日本の診察とほぼ変わりません。ただ、ナースはいないので抑えたりお手伝いはママがします。
ドクターの診察が終われば、ナースが交代で入ってきます。
書類のやり取りをした後は、ナースがワクチンを打ってくれます。ここも、抑えたりお手伝いはママがします。
immunization cardを更新してもらい、受け取れば予防接種は終了です。
ナースも書き忘れたりするので必ず自分でチェックを!
次の予約を取って帰宅します。
まとめ
子連れで海外生活を始めると、色々やる事がたくさんあります。
医療に関しては保険の仕組みが大きく日本と異なるので、予防接種や健康診断は自分から調べて動く必要があります。大変なことも多いですが、頑張りましょう!
子連れロサンゼルス生活のロードマップを作成していますので、他も是非見てください!
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